ノロイ
![]() | ノロイ プレミアム・エディション 松本まりか (2006/01/25) ジェネオン エンタテインメント この商品の詳細を見る |
劇場で公開している時は全く気にならなかった和製ホラー「ノロイ」です。これはDVDで観ました。私、この映画を少し舐めてました。いつぞや映画の面白さは観る前の期待値で変動するという話をしましたが、見事に何の期待もなく観たらもの凄く面白かったのです。物語は心霊研究家というかジャーナリストの男の人(例によって名前失念)を追ったドキュメンタリーの形を取っていますが、始まって3分でフェイクだと分かります。この辺りも私の舐めてかかった態度に拍車をかけたと思います。フェイクとバレバレながら、何とも丁寧に日本のバラエティや芸能界の心霊現象に対する扱い方をリアルに再現して、どんどんと説得力が出て来るのです。この人はメディアをよく分かっているなあと感心しました。あ監督さんのことです。出演者の松本まりかさんもさりげない演技がかなり達者です。見直しました。
ジャーナリストさんは「かぐたば」という謎の言葉を追い、どこかの地方の伝説を追ったり、霊能者とコンタクトしたり(ここで出て来る日本最強の霊能者が傑作です)、心霊番組特有のいかがわしさを漂わせながら、「ブレアウィッチ・プロジェクト」ばりの恐ろしいクライマックスへと突入していきます。ところどころCGがイマイチなため、大変惜しいのですが、それでも画面から目が離せません。そしてついにこのジャーナリストは謎の子供を発見するのです。身寄りのないその子供をなぜかそのジャーナリストは引き取ります。この辺りの説明を字幕だけで済ませるのですが、この辺りから説明不能の恐怖が漂ってきます。そして映画は壮絶なクライマックスの末、唐突に終わります。まあドキュメンタリーの態でやってますから、大体予想はつくと思いますが。
しかしこの後半は本当に恐いのです。私はまんまとハメられてしまいました。作り手の計算通りなのですが、あれよあれよという間に映画の中に取り込まれた感じです。この監督さんはよほど腕があるのか、この題材が得意なのか、全くの偶然なのか、まるで分かりません。というのもこの映画がかなり特殊なスタイルで作られているからです。フェイクだとバレバレとは言え、欲を言えば途中に出て来る役者さんたちも、もっと素人っぽい演技を徹底させて欲しかったということくらいでしょうか。ちゃんと謎に対しても一応の答えを用意していますし、これは拾い物のホラーだと思います。万人にお薦めはできませんが、テレビの心霊番組とかお好きな方はどうぞ。



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