ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!
この映画は「ショーン・オブ・ザ・デッド」のエドガー・ライト監督の新作で、アメリカでヒットし、評価も高かったものの日本ではまあご存知の通りあちらのコメディ映画というものはヒットしないもので、DVDスルーになるかと思われたところ署名運動によってなんと劇場公開となったいわくつきの作品であります。
一言で言いますとハリウッド映画でおなじみのポリスアクションのパロディで、この映画自体はイギリス映画ですので、ひねった笑いを差し込みながら、そこにエドガー・ライト監督の趣味であろうグロ描写も織り交ぜながら、最終的には燃える展開になっていくという王道娯楽映画でありました、ってちっとも一言で言ってないですね。
主人公のニコラス巡査は、驚異の検挙率を誇るスーパーコップなのですが、その優秀さを煙たがられ、田舎に左遷されてしまいます。そこは平和すぎるほど平和な村で、警官達もだらけきっています。しかし実はこの村には恐るべき秘密が隠されていたのです。
今回はまあネタバレはやめておいて、どんな秘密かは観てのお楽しみにしておきましょう。これが相当びっくりする展開でポリスものというよりどこぞのオカルト映画かのような感じになって。とにかくごった煮ムービーなのです。それが見事に融合しているかというと融合せず、カオスなまま力技でクライマックスまで持って行かれます。観た方なら分かると思いますが、コメディで始まり、オカルトになり、本当に燃える刑事アクションになり、そこから西部劇になり、ラストは東宝特撮映画になります。何を言っているのか分からないと思うでしょうが、もう本当にそんな感じなのです。
前半は少々イライラさせられることでしょう。事件が起こっても、田舎の警官達は「ああ、事故だよ事故」と全くやる気がありません。ニコラスだけが張り切っています。相棒についた男は刑事映画マニアでニコラスにカーチェイスとかしたことある? とか聞いたりしますが、ニコラスは現実にはそんなのないよ、とマトモに取り合いません。相棒はニコラスに分かってもらおうと「ハートブルー」とか「 バッドボーイズ2バッド」とかのビデオを見せるのですが、恐ろしいことにこれがクライマックスへの伏線となっていたりします。
ああ駄目だ…、全部ネタバレしたくなってきた…。とにかくイギリス流のシニカルなブラックユーモアにニヤニヤ笑いながら観ているうちに(爆笑という感じではないのですね)、ラストには本当にカタルシスに満ちたクライマックスが待っています。それまでにたまった鬱憤が全部吹き飛ぶようです。やる気の無かった田舎の署員達も立ち上がります。何と言っていいのでしょう、この辺り島本和彦さんの漫画のような盛り上がりです。
エドガー・ライト監督は相当な映画オタクだと思いますが、マニアックなネタだけに走っておらず、映画全体はちゃんと娯楽作品として仕上げています。素晴らしいバランス感覚と言っていいでしょう。
ちょっと残虐描写がキツいので人を選びますが、近年稀に見る面白さの映画なのでこれは是非多くの人に観てもらいたいと思います。ただラストの二転三転するところは、ひねりすぎというか、まあ笑えるのですが、もっとベタにスパッと終わればいいのになあ、と思いました。しかし何にしても劇場公開されて本当に良かったと思います。
一言で言いますとハリウッド映画でおなじみのポリスアクションのパロディで、この映画自体はイギリス映画ですので、ひねった笑いを差し込みながら、そこにエドガー・ライト監督の趣味であろうグロ描写も織り交ぜながら、最終的には燃える展開になっていくという王道娯楽映画でありました、ってちっとも一言で言ってないですね。
主人公のニコラス巡査は、驚異の検挙率を誇るスーパーコップなのですが、その優秀さを煙たがられ、田舎に左遷されてしまいます。そこは平和すぎるほど平和な村で、警官達もだらけきっています。しかし実はこの村には恐るべき秘密が隠されていたのです。
今回はまあネタバレはやめておいて、どんな秘密かは観てのお楽しみにしておきましょう。これが相当びっくりする展開でポリスものというよりどこぞのオカルト映画かのような感じになって。とにかくごった煮ムービーなのです。それが見事に融合しているかというと融合せず、カオスなまま力技でクライマックスまで持って行かれます。観た方なら分かると思いますが、コメディで始まり、オカルトになり、本当に燃える刑事アクションになり、そこから西部劇になり、ラストは東宝特撮映画になります。何を言っているのか分からないと思うでしょうが、もう本当にそんな感じなのです。
前半は少々イライラさせられることでしょう。事件が起こっても、田舎の警官達は「ああ、事故だよ事故」と全くやる気がありません。ニコラスだけが張り切っています。相棒についた男は刑事映画マニアでニコラスにカーチェイスとかしたことある? とか聞いたりしますが、ニコラスは現実にはそんなのないよ、とマトモに取り合いません。相棒はニコラスに分かってもらおうと「ハートブルー」とか「 バッドボーイズ2バッド」とかのビデオを見せるのですが、恐ろしいことにこれがクライマックスへの伏線となっていたりします。
ああ駄目だ…、全部ネタバレしたくなってきた…。とにかくイギリス流のシニカルなブラックユーモアにニヤニヤ笑いながら観ているうちに(爆笑という感じではないのですね)、ラストには本当にカタルシスに満ちたクライマックスが待っています。それまでにたまった鬱憤が全部吹き飛ぶようです。やる気の無かった田舎の署員達も立ち上がります。何と言っていいのでしょう、この辺り島本和彦さんの漫画のような盛り上がりです。
エドガー・ライト監督は相当な映画オタクだと思いますが、マニアックなネタだけに走っておらず、映画全体はちゃんと娯楽作品として仕上げています。素晴らしいバランス感覚と言っていいでしょう。
ちょっと残虐描写がキツいので人を選びますが、近年稀に見る面白さの映画なのでこれは是非多くの人に観てもらいたいと思います。ただラストの二転三転するところは、ひねりすぎというか、まあ笑えるのですが、もっとベタにスパッと終わればいいのになあ、と思いました。しかし何にしても劇場公開されて本当に良かったと思います。

