生まれてから今まで観てきた映画全部

タイトル通り、生まれてから今まで観てきた映画全部についての感想を述べたいと思います。

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ウルフガー

Author:ウルフガー
業界の末端に携わっている映画好きです。名前の由来は「ナイトホークス」より、ルトガー・ハウアー扮するテロリストから勝手に頂きました。

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ランボー/怒りの脱出

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(2008/04/23)
リチャード・クレンナシルヴェスター・スタローン

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ランボー」の記事の時に予告をしていたのをすっかり忘れていました「ランボー/怒りの脱出」です。これは超大作アクションということで公開前からかなり盛り上がっていたのを覚えています。一作目の印象から、そういうノリになっているのはちょっと疑問だったのですが、まあとりあえず観るかという気持ちで劇場に行きました。

もちろん続編ですので、ランボーは前作で捕まって刑務所にいます。そこへリチャード・クレンナ演ずるトラウトマン大佐がやってきて戦場から帰って来ない兵士の捜索に協力してくれと頼まれます。ここで引き受けるランボーですが、その時の台詞がなかなかいいです。「今度は勝てますか?」と言うのです。ベトナムでも前回の映画の戦いでも勝利を得られなかったランボー、と言うか全てのベトナム兵士の心を代弁するかのような台詞です。そうですこれは「七人の侍」の勘兵衛ではないですが、負け戦続きのランボーに栄光を掴ませてあげたいというスタローンの願望から作られたのではないかと思える映画なのです。

カンボジアでしたでしょうか、そこへ調査のため降下するランボーですが、ここでトラブルから降下地点がズレたり、ノリノリのノンストップアクションかと思いきやかなりサスペンスフルでじっくりとした展開が前半続きます。爆発の印象が強い映画ですが、前半はちゃんと潜入任務をこなしているのですね。と言うかその潜伏テクニックも見せ場になっています。

現地の女性の協力で捕虜を見つけ、彼らを救出するランボーですが、脱出地点に向かうものの捕虜を連れて来いという任務ではなかったため、何と味方から見捨てられてしまいます。この作戦の司令官がチャールズ・ネイピアと言ってなかなか渋い役者さんです。恐らくこれが一番有名な役だとは思いますが、他にも「羊たちの沈黙」で殺される警官とかやってます。実はラス・メイヤー監督の映画の常連さんなんですけどね。

見捨てられたランボーは捕まり、味方と通信しろと言ってマイクを渡されるのですが、ここで司令官に向かって「命を貰いにいくぜ」ガーン!という場面は最高に盛り上がります。うまく説明できませんが、ご覧になった方なら分かると思います。そんなこんなであとは敵地から脱出するというアクションなのですが、もちろんそのアクションが凄まじいのがウリの一つではあるのですが、いちいちくどくど書くのも何なのではしょります。それより司令官に復讐するために脱出するというのが、ほぼストレートなストーリーのこの映画の唯一の一ひねりの効いたところであり、第一作から通じるアメリカ批判にもなっているのですが、映画全体の作りがまあ娯楽アクションなので、あまりそっちの効果はなかったかもしれません。

しかしラストに味方の基地に戻ってきてマシンガン乱射から司令官にナイフを突き立てる寸前までのランボーの怒りっぷりは素晴らしいです。本当にスタローンは役者として過小評価…って、いつも書いてるのでやめておきます。そしてその後は「俺たちが国を愛したように、国も俺たちを愛して欲しい」という、シリーズ最高の名言が映画を締めくくります。そういう意味ではシリーズを通して一本芯が通っているのですが、やはりクライマックスのアクションがド派手すぎてテーマ性は希薄になってしまったような気がします。でも私はこの映画は大好きです。いろいろ理屈を書きましたが、テーマ性なんかどうでもよく、ランボーの活躍をハラハラドキドキしながら見られればそれで満足といった感じの映画です。

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

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(2008/11/07)
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本日先行上映していたので見てきました、「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」です。今回の感想はいくぶんヘビーになります。また公開前にも関わらず全部ネタバレしますのでその点ご了承下さい。どちらかと言うとネタバレ無しで観た方が面白いとは思いますので、まだ観てない人はこれ以上読み進まないことをオススメします。

さて物語の舞台は1957年、つまり前作の公開から経った年月と同じくらいの年月が作中でも経った設定です。インディもすっかり歳を取り、なんだかアクションももっさりしています。例によって007のアバンタイトルよろしく、オープニングはアクションシークエンスで始まるのですが、これがエリア51を舞台に宇宙人の遺体の争奪戦という、ちょっと荒唐無稽すぎやしないかと思える内容なのです。実はこれが映画全編のモチーフであったりします。ソ連の超能力研究やアメグラ風のフィフティーズ描写、またレッドパージなど、当時の世相を描きながら、完璧にSFとも言える内容で、よく言えばスピルバーグの集大成なんですが、どうもごった煮感が強すぎる気がします。でもまあ、とりあえず頭から行ってみましょうか。

ソ連の女将校に命じられ、宇宙人の遺体を探させられるインディですが、ここで遺体が磁力を帯びていることから、火薬を調達してバラまき、その金属粉の動きから倉庫内を探索するのですが、ここで「ああこうやって敵の弾薬を奪うのだな」とか「倉庫内が火薬だらけになるので、後々コレに引火させて脱出するのだな」とか思ったのは私だけではない筈です。しかしそんな展開は全くなく、力技でいつものカーチェイス&銃撃戦&肉弾戦で切り抜けてしまいます。ここで私はあれ? と思ってしまいました。なんだか見せ場が淡白というか、行き当りばったりな感じがしてしまいました。さらに原爆実験に巻き込まれ、冷蔵庫に隠れてインディが助かるシーンでちょっと私は引いてしまいました。スピルバーグともあろうものが原爆に関して認識が足りないわけはなく、分かった上でやっているのです。つまりこれはブラックジョークの極みで、スピルバーグはいつも悪趣味なギャグをやらずにはいられない人ですが、その頂点とも言っていいブラックジョークです。しかし私は笑えませんでした。原爆をギャグに使うのはけしからんと批判するわけではありません。何をやろうと自由だと思います。しかし私の精神はそこまで自由ではなかったようで、やはりこれは笑ってはいけないのではないか、とブレーキがかかってしまったのです。あるいは私は本当に映画好きではないのかもしれません。このことに関してはまた後述します。

そんなこんなで脱出して、いつものように授業シーンを挟んで、本題へと入ります。マットなる若者がクリスタル・スカルに関しての情報を持って来て、またそれをソ連軍が尾行していてといつものように追いかけっこが始まります。ここのバイクチェイスも何だかもっさりしていました。何だか文句ばっかり言っているようですが、正直言って私はこの映画をあまり楽しめなかったという結論をこの時点で明かしておきましょう。続く宝探しもなんだか退屈というか、説明がやたら多くてノリづらかったです。もっと「レイダース」みたいにシンプルにならなかったのかなと思います。皮肉なことにこの作品がシリーズ中で一番真面目に宝探ししているんですけどね。

宝を見つけた時点で敵に捕まるのもいつも通りで、まあそれはいいです。エルドラドに向かう途中のカーアクションもスピルバーグとは思えないほどの淡白さです。例えば森林伐採車がドーンと登場するのですが、そんなに印象的に登場したならそれに絡めたアクションがあると思うじゃないですか。ちょうど「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」で独特の構造をした戦車でいろいろ面白いアクションをやったようにです。しかしその森林伐採車はインディの発射したロケット砲でいきなり破壊されてしまうのです。そのノコギリ部分が飛んできて危なくよけるくらいの見せ場しかありません。その後の複雑なアクションも、恐らく「宇宙戦争」でも使った技術をふんだんに使って凄いカメラワークで今までになかったようなカーアクションを見せてくれてはいるのですが、どうしてもこう、夢中になって見るという感じになりませんでした。車で並走しながらマットと女将校がチャンバラするところも、マットが「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」のキー・ホイ・クアンの半分も魅力的なキャラであったなら手に汗握ったでしょうが、どうもキャラが中途半端なので感情移入できませんでした。もっとこう、インディの足を引っ張るのか、役に立つ人物なのか、もっと対立するのか、ヘタレが成長して行くのか、そういった分かりやすいキャラの立て方をして欲しかったと思います。そもそもそういう見せ場はインディにやって欲しいのに、やはり寄る年波には勝てないのでしょうか。

結局クリスタル・スカルは宇宙人の頭蓋骨で、それによって遺跡の扉が開き、宇宙人の英知を得られるということなのですが、私の勝手な思いなのですが、やはりインディシリーズとしてはちょっと荒唐無稽すぎるような気がします。もともと神話なり伝承が実は全部真実だったという立ち位置のシリーズではあるのですが、それはクライマックスにさわりだけ描写されて、それはもうそっとしておこうという奥ゆかしさがこのシリーズの魅力だったと私は思っていたのです。それが今回はちょっと電波的と言ってもいいほどトンデモな内容で、ちょっと一線を超えてしまった感じがします。さらに劇中で起こる神秘的な事象に対してインディがノーリアクションと言ってもいいほどのスルーっぷりで、どうにもお話が盛り上がりません。

本当はこんなことは書きたくないのです。私はスピルバーグ大好き人間で、それも昔のスピルバーグが好きだったというレベルでなく、最近の「宇宙戦争」や「ミュンヘン」も大好きで、もっと言うなら不評だった「A.I.」も大好きなくらいのファンなのです。それなのにこの映画は楽しめなかったのです。昔はよかったなあと懐古しているだけなのでしょうか。若い人は普通にこの映画が楽しめているのだとしたら、恐らく私は歳を取ってしまって、純粋に映画が楽しめなくなってしまったのでしょう。若い頃はどんな映画も好きとためらいなく言えたのですが、今はそれほど映画好きじゃなくなったのかもしれません。そして年寄りが若向けのエンターテインメントを理解できないように、私はもうこういう娯楽作品を楽しめなくなってしまったのかも知れません。もう昔観た面白い映画を繰り返し観て、最近の映画をくさして、ひっそりと年老いて死んでいけばいいのかも知れません。いささか大げさですが、インディ・ジョーンズシリーズの新作を楽しめなかったというのはそれほど私にとってはショッキングな出来事だったのです。

あ、でも一カ所だけ掛け値無しに面白いシーンがありました。マットがツタに引っかかって車から落ち、猿たちと意気投合して逆襲してくるところで、そんなわけあるか、と心の中でツッコミながら爆笑しました。たぶんイウォークとかのパロディなのでしょうけど。

そんなわけでネガティブな感想になってしまいましたが、決して駄作ではないような気がします。理性的には出来がいいことが分かりながら、自分的には楽しめなかったというところがショックだったのです。これでももっと文句を言いたいのを抑えています。ケイト・ブランシェットが魅力的でなかったり、ラストのUFO発進シーンのあのアングルはないだろうとか、お約束の虫シーンがCGすぎて萎えたりとか、結局書いてしまいましたが、ちょっと頭を冷やして、来週もう一回観た方がいいのかな…。まあ、そんな感じです。いつも以上に乱文ですみませんでした。
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