生まれてから今まで観てきた映画全部

タイトル通り、生まれてから今まで観てきた映画全部についての感想を述べたいと思います。

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ウルフガー

Author:ウルフガー
業界の末端に携わっている映画好きです。名前の由来は「ナイトホークス」より、ルトガー・ハウアー扮するテロリストから勝手に頂きました。

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トランスフォーマー

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今アメリカにいまして、ちょうど「トランスフォーマー」を観てきました。まだ公開していない映画についてネタバレ感想を書くのもどうかと思うのですが、まあ気にする人は読まないで下さい。

特に私はアニメとかを観ていたわけではないので、キャラがどうとかというのは分かりません。でもまるで問題ありません。とにかくCGやVFXがここまで来たのかというような、驚異の映像のオンパレードで、ド肝を抜かれること請け合いです。しかし全く飽きないという感じでなく、長さもたっぷり感じさせる作りになってまして、観終わってどっと疲れる映画と言った方がいいでしょう。

物語はもともとアニメなもので、細かいことを言うだけ野暮です。いいトランスフォーマーと悪いトランスフォーマーがいて、昔から戦争していたのですが、地球にある「キューブ」というものを求めて両者が争うというお話です。

で正義のトランスフォーマーですが、これがちょっとモテたい君の主人公が初めて買ってもらう車として(意図的に買われようと潜り込んでいたわけですが)登場します。それで憧れの彼女を初めて乗せた時も、協力してるんだか、邪魔してるんだかよく分からない挙動を見せます。

この主人公と車の交流に前半は結構時間を割いています。それと同時進行で、アメリカの空軍基地が謎のヘリに襲われ、その正体を探れみたいなサスペンスが繰り広げられます。基地襲撃から生き残った兵士たちのサバイバルもじっくりと描かれ、その間主人公の少年側では、集結したトランスフォーマーが親に見つからないよう隠れんぼをしていたりします。分からなくはないのですが、マイケル・ベイってそんなにギャグセンスのある方じゃないし、ロボたちの動きが鈍重なので、観ていてちょっとイライラしてきます。そんなしょうもないギャグいらないから、さっさと話を進めろよと思わなくもありませんでした。

で、実は主人公のお祖父さんがかつて発見したものがキューブで、それをアメリカ政府がずっと研究していたことが発覚し、悪のトランスフォーマーたちにもそれがばれてバトル開始です。

CGだと分かっているのですが、とにかく凄い迫力のアクションです。車からロボになったらどう見たって質量増えてるだろと思うのですが、そんな突っ込みなどどうでもよくなります。カーチェイスをしながら変形してそのままロボバトルになり、ハイウェイの壁をぶち破って落下していったりと、見たこともないアクションです。

最終決戦など人間とトランスフォーマーが協力しての総力戦で、それでも敵わないくらい悪のトランスフォーマーたちが強いのが痺れます。そりゃ戦車や戦闘機に変形してるから当然で、むしろ正義の側がなんでトレーラーとかに変形してんだよという話ですが。

とにかく余計なシーンやいらないギャグもあるのですが、単純明快に凄いスケールのアクションが楽しめる夏休み向けの映画として、久々の大ヒットになるのではないでしょうか。日本でやったらまた観てもいいかなと思いました。

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フレッド・ジンネマン監督のサスペンス「ジャッカルの日」です。原作はフレデリック・フォーサイス。フランスのドゴール首相を暗殺しようとする殺し屋ジャッカルと、それを阻止しようとするパリ警察の敏腕警部(名前忘れた…)の息詰まる頭脳戦を描きます。

これは昔月曜ロードショーでやっていたのを少しだけ見て、つまらなそうだなと思い(今考えるととんでもないことですが)、観るのをやめたのですが、数年後また衛星放送でやっていたので、なにか気になって録画し、あらためて観ました。大学生くらいだったでしょうか。

凄い映画です。殺し屋ジャッカルの行動を淡々と追います。ドキュメンタリータッチというのでしょうか。無駄な会話も説明もなく、もちろん定期的に観客の目を惹くアクションを挟むでもなく、いかに暗殺を計画し、準備し、実行していくかをリアルに追っていきます。それがたまらなく面白いのです。緊張感はあるのですが、あからさまにサスペンスを盛り上げるような演出をしているわけでもないのです。あくまであるがままをカメラで追っていく感じです。殺し屋ってこうやって仕事をするんだあ、とちょっと勉強になります(何から何まで本当じゃないでしょうが)。

そしてこの物語がさらに面白くなるのは、パリ警察の警部が出てきてからです。この人が眠そうな顔をしているのに、もの凄く優秀なのです。常に観客が思いもつかない方法でジャッカルを追い詰めていきます。実に必要最小限の説明で、これだけの頭脳戦を描くのですから、脚本と演出は本当に練られていると思います。

実際にドゴール首相暗殺などは起こらなかったわけですから、ジャッカルが失敗するのは分かっています。しかしいかに暗殺が阻止されるかということに興味は尽きません。厳重な警戒の中、もう絶対潜入できないだろうと思われる式典の場所に、ジャッカルは意外な変装で潜り込みます。この辺りはもう手を叩いて喜んでしまいます。刑事コロンボを見ているときのようにジャッカルを応援する気持ちになっています。不謹慎ですが。

ラストの暗殺の瞬間の攻防も、ギリギリのやり取りを、セリフも無く、映像とアクションのみで見せます。渋い、というか、ストイックな映画です。観終わったあと、何とも言えない疲労感と、肩の力が抜けた開放感で、ため息をついてしまうと思います。これほど無駄なものを削ぎ落として、かつ娯楽映画として最高のレベルに達している作品はそうそうないと思います。でも有名ではあるんですが、イマイチ傑作という評価が少ないような気がするのは、私の気のせいでしょうか…。やっぱ地味だから、かな…。

エディ・コイルの友人たち

今日はおそらくほとんど誰も観たことのない映画「エディ・コイルの友人たち」の感想を書きます。

この映画は10年以上前に、WOWOWでやっていたのを観ました。劇場未公開で、以前テレビで「狼のシンジケート/ダーティ・エディ」というタイトルで放送したそうですね、って今ネットで調べて分かったのですが。

いかにも70年代な渋いクライム・ムービーです。監督はピーター・イエーツ、主演はロバート・ミッチャム、音楽がデイヴ・グルーシンですよ。70年代映画のファンにとってはこれだけで観たくなってきます。

話はクライム・ムービーらしく、いろんな小悪党が入り乱れる群像劇な感じで、今のタランティーノの映画を見慣れている人なら逆にとっつきやすいかも知れません。ロバート・ミッチャム扮するエディ・コイルは犯罪者に武器を売って暮らすケチな武器商人なのですが、たまたま銃を売った連中が銀行強盗をして捕まり、密告者探しが始ります。運悪くミッチャムは別件で警察に目を付けられており、捜査官と取引をしたところ、強盗グループからあらぬ疑いをかけられていくというお話です。

たいしてアクションもなく、サスペンスもなく淡々と進んで行くのですが、とにかく役者の芝居とセリフがいいので、観ていてめちゃめちゃ面白いです。悪人だからといって変にキレた芝居をするでもなく、生々しいキャラクターが生々しい会話をしているのが実にいいです。というか70年代はほとんどそんなノリなんですよね。

銀行強盗中に非常ボタンを押した行員を強盗が射殺するのですが、その行為をグループのリーダーがエディに「バカをこっちのバカが撃った」と一言で説明するのなんか痛快です。これ以外にもイカしたセリフはいっぱいあったのですが、さすがに忘れてしまいました…。

最終的にエディはどんどん疑われていき、どうなるのかと思ったらとんでもない結末が待っていました。と言っても必然的にそうなるだろうなという結末なんですが、それで映画終わっていいのか? という反則技です。

今となっては観るのが難しい映画ですが、ハヤカワノベルズで原作が出ていて、これも面白いのでオススメです。しかし、これDVDで出て欲しいですね。むしろ今の若い人は気に入ると思うんですけど。
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