生まれてから今まで観てきた映画全部

タイトル通り、生まれてから今まで観てきた映画全部についての感想を述べたいと思います。

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ウルフガー

Author:ウルフガー
業界の末端に携わっている映画好きです。名前の由来は「ナイトホークス」より、ルトガー・ハウアー扮するテロリストから勝手に頂きました。

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スター・ウォーズ

スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望 リミテッド・エディションスター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望 リミテッド・エディション
(2006/09/13)
マーク・ハミルハリソン・フォード

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以前、私は幼いながらも「ジョーズ」で映画の面白さに開眼したと書きましたが、その次に劇場で観て夢中になったのは恐らく「スター・ウォーズ」だったと思います。今となってはなんか訳の分からない副題がついてますが、誰が何と言おうとここでは「スター・ウォーズ」ということで進めます。シリーズ第一作です。

何と言っても子供でしたから宇宙でバンバン撃ち合う映画が嫌いなわけはありません。実は実際に観る前に、兄貴がサントラレコードを買って来ていて、その音楽をかけまくっていたわけですので、私はジョン・ウィリアムスの音楽からこの映画に入ったと言ってもいいかも知れません。とにかく音楽がカッコいいと思いました。

そしてついに家族揃って「スター・ウォーズ」を観に行くことになりました。何と言ったらいいのでしょう。その当時映画を観るというのは一大イベントだったわけで、当時を知る人は分かってもらえると思いますが、今の映画とは違ったノリがありました。それとも今リアルタイムで映画に開眼している人は、例えば「パイレーツ・オブ〜」とかで同じような思いを味わっているのでしょうか。あるいはそうかも知れません。でも私は「スター・ウォーズ」でお祭りムービーの面白さに目覚めて幸せだったと思います。

当時は字幕も満足に読めず、退屈なシーンではぐずっていたかも知れないほど幼かった私ですが、「スター・ウォーズ」は全く退屈することなく、その面白さに驚きました。なぜこんなにも面白いのか、当時の私には分析する能力も無かったのですが、後々思い返してみると、やはりキャラクターが分かりやすく面白かったからではないかと思います。主人公のルークとレイア姫、流れ者のハン・ソロ、その相棒のチューバッカ、狂言回しのC-3POとR2-D2、師匠のオビワン・ケノービ、そして悪役のダース・ベイダー。どんな子供でも一目で覚えられる外見と名前です。子供向けと揶揄されることも多い映画ですが、これって本当に凄いことだと思います。子供こそ、少しでもつまらなかったら飽きて観なくなってしまう人種ですので。

さらに、ただ単にカッコよく戦争ごっこしているだけかと思いきや、中盤まではドタバタコメディの様相を呈しています(これはシリーズ全体の特徴でもあります)。そして使命や責任に目覚め、最後の戦いに向かうという燃える展開。ここは親父が感心していました。私はあまり分かっていなかったと思います。

もっとこう、小学生の感想文みたいな感じになってしまいますが、例えばゴミ処理場に落とされて潰されそうになるサスペンスが凄かったりとか、予告にない面白いシーンがいっぱいあって、子供ながらに「この映画は何か違う!」と感じたものでした。ああいう執拗な面白さがノンストップで続く展開はスピルバーグのお家芸になってしまって、ルーカスはあまりやらなくなってしまいましたね…。

神話や伝説や過去の名作をうまいこと換骨奪取して、ハリウッド娯楽映画の新しいスタンダードを(今となってはもう古典になりましたが)作ったジョージ・ルーカスは本当に凄いと思います。しかし、これ以外に好きな映画があるかと聞かれると、ちょっと答えにくいのですが…。

なんだか感想というにはちょっと固い内容になってしまいましたね。あれからかなりの年月が経ってますので、当時の新鮮な気持ちを思い出すというのは難しいですね…。

ドーン・オブ・ザ・デッド

ドーン・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カットドーン・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット
(2006/07/19)
サラ・ポーリー

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前回書きました「300〈スリーハンドレッド〉」の監督、ザック・スナイダーさんの「ドーン・オブ・ザ・デッド」です。「ゾンビ」のリメイクです。もともと「ゾンビ」の原題がドーン・オブ・ザ・デッドというのです。

劇場公開された時、さてあの名作のリメイクですから、大丈夫かなという思いで観に行きました。予告の段階からゾンビが走るということばかりクローズアップされ、そんなんだったら「バタリアン」や「28日後…」だって走るよ(あれは厳密にはゾンビじゃないですが)、とちょっと懐疑的な思いを持っていたことは確かです。

実際観てみると、流れは「ゾンビ」そのまま、襲撃シーンは確かにゾンビが走ります。迫力もあります。荒々しい感じがいいと思います。まあまあ怖いです。舞台は現代で、オリジナルにあった文明批判っぽいくだりもあります(これちょっと意外でした)。どこがどうダメということはないのですが、全体的にこれというものがなく、ガッカリした印象があります。

何もかも予想の範囲内であったりします。でもそれは私がホラー映画をたくさん観すぎているからかも知れません。ちょっと構図や撮り方がラフで、襲撃シーンだとそれが良い方向に働いているのですが、会話シーンだと妙に素人くさくてつらくなります。トロマ映画のようです。下半身のないゾンビも他のゾンビ映画で観たことありますし、ゾンビベビーも「ブレインデッド」で観ました。見せ方はまるで違いますが「ブレインデッド」の方が強烈でしたから物足りなさはどうしても感じてしまいます。

ゾンビが走るのも、迫力はあるものの、それで結局取り囲まれず逃げ切れたりすると、逆にご都合主義を感じてしまいます。あんだけの数のゾンビが走ってきたら、もっと撃ち殺さないと囲まれちゃうだろ、とかいらんツッコミをしたくなるのです。この辺もうちょっとつじつまを合わせてほしいところではありました。と言うか、これはコンセプトの違いなのでしょうがないのですが、やっぱりゾンビって走ったら怖くなるもんでもないですね。ゆっくり動いてる奴らを、調子に乗って次々撃ち殺してたら、いつの間にか囲まれてた、とか、ドアに服がはさまって動けない、そこにゾンビがゆっくり近づいてくる、とかみたいに、動きがゆっくりだからこそ怖いものであったのだなあ、ということに気付きました。

しかし、ひょっとしたら私が一番気になるのは脚本がいい加減だからかも知れません。スーパーに立てこもったり、ボートを手に入れるために最後に脱出したり、というのが、こういう映画のお約束だからそうしているだけのように見えて、必然性をどうも感じなかったのです。リメイクということに甘えているような気がしました。ジャンルムービーだからこそ、シチュエーションに凝ってほしいし、逆に言えばそこで個性を出さないと本当に全部同じになってしまうと思うのです。音楽やタイトルや、エンドロールなど、今風のカルチャーを匂わせようとしてますが、どうも全体的にバランスが変だと思います。オチもあまり面白いとは思えませんでした。

じゃあ全部ダメかと言うとそうではなくて、細部は好きなところもあります。バスの中でチェーンソーで仲間を斬ってしまうところとか好きです。めちゃめちゃ限定的ですけど。あとCGを駆使してゾンビのやられっぷりが派手なのは、オリジナルよりもいい点だとは思います。そのくらいでしょうか。

読み返してみると、どうも細部が気になって、映画に集中し切れてなかったようです。もっとニュートラルな気持ちでまた観てみようと思います。

300〈スリーハンドレッド〉

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ジェラルド・バトラー.レナ・ヘディー .デイビッド・ウェナム.ドミニク・ウェスト.ビンセント・リーガン (2007/09/26)
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たった今観てきました。話題の「300〈スリーハンドレッド〉」です。これは面白いです。117分があっという間に過ぎます。もう感想はこれだけにしちゃいたいくらいです。とにかく退くな、ひるむな、下がるな、負けるな、敵を殺せ、死ね、などの戦闘を題材にした映画に必ず出てくる勇ましいセリフを凝縮してそれだけで脚本を書いたような話です。というか話なんてほとんどありません。「従え」と言いに来た連中に「ふざけんな」と言うだけの話です。でも、そのシンプルさが最高です。もっと言うなら中盤の嫁さんの政治的駆け引きなんていらなくて、全部合戦シーンで良かったんじゃないかと思えるほどです。何かあの嫁さん、好きになれませんでした。

監督はザック・スナイダーです。「ドーン・オブ・ザ・デッド」の人です。「ドーン…」はあんまりノレなかったのですが、それは個人的な趣味の問題で、評価すべきところはある人だと思いました。特にアクション、というか一方的に襲われるシーンの荒っぽい描写などはうまいです。それが今作ではさらにエスカレートしてます。荒っぽいなんてもんじゃありません。超ド級バイオレンスです。たいていCGを駆使した映画というものは無機的になってしまうものですが、この映画では色や質感にこだわり、さらに技術的な進歩もあってか、それほど無機的ではありません。というか役者の生々しい演技や肉体や血や汗が、画面が無機的になることを許さないのです。じゃあ有機的かというとそうでなく、あまりに計算されつくしたカメラワークや、コントラストの強い絵画的な構図、スローやエフェクトを駆使したアクションなどは、やはりCGならではのビジュアル的面白さに満ちています。単純にデジタルともアナログとも言えない第三のステージに到達したかのような映像です。

アクションシーンは、延々大軍勢でのバトルを見せられるのかと思っていたら、うまいこと要所要所だけを見せることが出来ていて驚きました。ハイスピードだらけの映像も飽きるギリギリのところでいろんなバリエーションを見せてくれます。スローがもうちょっとしつこかったら退屈していたかもしれません。一つ一つの戦いは荒唐無稽なのですが、地形や陣形を駆使していて説得力があります。リアリズムではなく、フィクションとしての説得力です。

原作はフランク・ミラーのアメコミで(グラフィック・ノベルとは呼びませんから)、私は読んでないのですが、映画を観ているだけで、どんな絵が展開されているか分かるような、それくらいイメージに忠実に作っているような感じがします。ペルシアの軍勢とかほとんどモンスター軍団です。これはイランの人怒るわ、と他人事なので笑って観ていました。

面白かった、だけで済ませたいと言っておきながら、何だかいっぱい書いてしまいました。ただアクション映画としてはアクションがあまり多くはなく、クライマックスが肩すかしな感じもします。「ブレイブハート」みたいなのを期待していくとがっかりするかも知れません。これはアクション映画というよりも燃えるシチュエーションを凝縮した映画という感じです。どう違うのかと問われたら、観て下さいと答えるしかないのですが。
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