生まれてから今まで観てきた映画全部

タイトル通り、生まれてから今まで観てきた映画全部についての感想を述べたいと思います。

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ウルフガー

Author:ウルフガー
業界の末端に携わっている映画好きです。名前の由来は「ナイトホークス」より、ルトガー・ハウアー扮するテロリストから勝手に頂きました。

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がんばっていきまっしょい

がんばっていきまっしょい コレクターズ・エディション がんばっていきまっしょい コレクターズ・エディション
田中麗奈 (2005/09/21)
ポニーキャニオン
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唐突ですが、「がんばっていきまっしょい」のことを書きたいと思います。これを観た時は私はフリーターで、毎日適当に暮らしていました。なんかCMで評判のなっちゃんが主演してる青春映画だということで、半分ネタのつもりで友だちをさそって劇場に観に行きました。いやあ、不覚にも涙がこぼれそうになりましたよ。

ところどころコミカルなシーンを入れつつ、でもちゃんとスポ根的な盛り上げも真っ正面から逃げずに描いています。それでいてさわやかです。女優さんたちが皆初々しくて、上手いとか下手とかでなくて見ていて微笑ましくなります。ロケの効果が抜群に生かされているのだと思います。ノスタルジーと郷愁とが、いい感じでブレンドされ、誰しも自分の青春時代を思い出すでしょう。リーチェさんの歌う主題歌もこの映画によく合っています。クライマックスのレースシーンでは、この主題歌がかかるのですが、私は実はそういう演出が嫌いで、なに音楽で盛り上げてんだよ、と思ってしまうタイプなのですが、不思議とこれは気になりませんでした。

オープニングが現代から始まり、過去へと飛んで本編が語られるのですが、それが映画全体を遠い日の記憶のような、ちょっとしたファンタジーにしているのでしょうか。またガチガチのスポ根ものだと、相手に勝つということがテーマになってくるのですが、この映画では確かにレースを扱っているのですが、そういう競争は表に出てきません。いかに彼女たちが青春を謳歌したかがテーマなのです。ですからレースのシーンでも、相手校の様子とかは本当に最小限しか映りません。クライマックスはボートを漕いでいる彼女たちしか映しません。それでも成立しています。これはちょっと凄いことです。

そして映画は現代へと戻ってくることなく終わります。これもうっかりしていると気付かないのですが、ちょっと普通はやらないことです。そもそも冒頭の古い写真から過去へと戻るのですが、誰が回想しているわけでもないのです。何年前、とか出さないのも潔いと思いました。2回目以降の鑑賞時には、このオープニングが、また違った感動を呼び起こします。そこまで計算しているのかどうかは分かりませんが、一度観終わった方は、もう一度最初から観てみると、また面白いと思います。

と、べた褒めしてしまいましたが、結局映画って感情に働きかけるものなんですね。好きになってしまったら多少の欠点なんて目をつぶってしまうものだということです。いや本当、この映画は私のオススメですので、ぜひご覧下さい。

イーオン・フラックス

イーオン・フラックス スタンダード・エディションイーオン・フラックス スタンダード・エディション
(2006/09/27)
マートン・ソーカスジョニー・リー・ミラー

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これは本当は観るつもりはなかったけど、劇場に着いたとき、観たい映画がすでに始まっていたので、仕方なく観た映画です。シャーリーズ・セロン主演のSFアクション大作「イーオン・フラックス」です。しかし厳しい事を書きますが、これは正直もっさりしていてアクション的にはどうもノレませんでした。ほとんどのアクションが、

敵が来る。

なんか凄いアップでドカドカやる(カメラが揺れてよく見えない)。

敵が倒れる。

イーオンがポーズを決める。

というのを早いカット割りで見せるだけなのです。シャーリーズ・セロンが動けなかったからだとは思いますが、もうちょっと何とかして欲しかったと思います。

監督は「ガール・ファイト」のカリン・クサマさんです。東京国際映画祭でわざわざ観た記憶があります。いい映画でした。監督さんも来日してましたが、いい感じの人でした。名前の通り、日系の女性です。そしていきなり大予算をもらってのSFアクションに抜擢されたわけです。ところどころハッとする演出はあります。ただ単にバカバカ爆発するだけの映画ではありません。しかし、本当はこういうジャンルの映画はただ単にバカバカ爆発していた方がいいのです。というか、いかにバカバカ爆発するだけの映画をうまく作るかという才能が求められるわけで、その点では、カリン・クサマ監督は、力がないというのではなく、このジャンルに合っていなかったのだと思います。

お話はイーオンが未来世界で、暴れて革命を起こすという話です。いや本当はもうちょっとあります。いろんな背景があるのですが、その辺りが説明的であまり面白くなりません。よくある設定なのです。たまに面白いアイデアがあります。仲間の女に足が手のようになってる奴だとか、刺を発射する植物だとか、小さな鉄の球を操って、爆発させて脱出したりとか、そういう小さいアイデアはいっぱいあるのですが、面白さに結びついていないのが惜しいと思います。細部は好きなんですけどね。

人間が不妊になった未来で、それでも人類を絶やすわけにはいかないので、クローン技術が発達し、完全に管理された社会が舞台です。しかし実は(突然変異で)妊娠する女性もいるらしいのです。つまり人類はまた不妊状態から回復しようとしているのですが、政府はそれを隠し、クローン人間だけによる社会を維持しようとします。同じ人間だけが繰り返し造られては廃棄されるだけの社会の方が管理しやすいからです。

その事実を知ったイーオンがまやかしの社会をぶち壊す方法が面白いです。って最後まで書いちゃいますけど、そのクローン情報を持つコンピューターを破壊し、人類は再び、一度しか生きられなくなるということになって終わるのです。なかなか皮肉が効いていていいと思いました。それと、シャーリーズ・セロンのプロポーションくらいでしょうか、この映画の見所は。なんかあまりいいことが書けずに申し訳ないです。この監督さんは好きなのですが、次また頑張って下さい、という感じでした。

キングコング

キングコング キングコング
ジェシカ・ラング (2006/05/25)
東北新社
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「キングコング」です。リメイクでない方です。いやリメイクなんですけど1回目のリメイクの方です。監督はジョン・ギラーミン、出演はジェシカ・ラングにジェフ・ブリッジスと、なかなか豪華です。いやジェシカ・ラングはこれがデビューでしたか、ゲテモノ映画でデビューしたのにいい女優さんになりましたね。

しかしこの映画の主役はなんといってもコングです。アニマトロニクスと着ぐるみを駆使して当時の最高の技術が結集して巨大なコングを作り上げたのですが、正直、当時の私の幼い目から見ても、えー? と思うところもしばしばありましたが、手とか本当に大きなのを作って、そこにジェシカを乗せたりしているのは、なかなかの見物ではあります。

これは正月映画だったと思います。例によって家族で劇場に観に行きました。ビルにコングが登るのをロビーカードで見たときは、どんなに楽しい映画かとワクワクしました。それでいよいよ鑑賞したのですが、確かに楽しいところは楽しかったのですが、当時子供だった私にはいささか退屈なところも多い映画でした。もちろん旧作との比較もできませんし、それが不満だったわけではないのですが、映画全体の巨大感は感じられましたし、逆にそれが鈍重な印象となったのでしょう。旧作や、最新作と比べると、この映画はかなりのリアリズムで作られていると思います。コングの動きは、まあ人間が入っているということもありますが、あまり常軌を逸しない程度に抑えられていますし、ちょっと弱い印象があります。島の描写もおとなしめです。恐竜とか出てきません。しかしどうやらこれがこの映画が不評の原因らしいです。

ではこの映画で何をやっているかというとコングとジェシカの交流というかラブストーリーです。ピーター・ジャクソン版を先に観た人は、そんなの普通じゃないかと思うかも知れませんが、これがなかなか斬新なアイデアだったようです(オリジナル版は悲鳴を上げているだけ)。ただこの部分が私には退屈に感じられたので、やはり子供には早すぎたのでしょうか。町に来てからの暴れぶりや、ビルに登ってのクライマックスなど、やはりリアリズムというか、現実的に無理のない範囲の見せ場になっています。悪く言うともっさりしていてあまり迫力がありません。しかし今のCGに慣れた目で見てみると、これはこれで味がある、と感じるかもしれません。リアルタイムで観たときはそんなことは微塵も思わなかったのですが。

そんなわけで何度もリメイクされたキングコングですが、オリジナル版はストップモーション・アニメーション、ギラーミン版はライブアクション、ジャクソン版はCGと、映像技術が発達するたびにリメイクが繰り返されています。今度リメイクされる時はどんな新しい映像技術が生まれているのでしょう。ってもうリメイクされないような気もしますが…。
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