生まれてから今まで観てきた映画全部

タイトル通り、生まれてから今まで観てきた映画全部についての感想を述べたいと思います。

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ウルフガー

Author:ウルフガー
業界の末端に携わっている映画好きです。名前の由来は「ナイトホークス」より、ルトガー・ハウアー扮するテロリストから勝手に頂きました。

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ケープ・フィアー

ケープ・フィアー (ユニバーサル・セレクション2008年第7弾) 【初回生産限定】ケープ・フィアー (ユニバーサル・セレクション2008年第7弾) 【初回生産限定】
(2008/07/10)
ロバート・デ・ニーロニック・ノルティ

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ロバート・デ・ニーロとマーティン・スコセッシ監督という黄金コンビが挑んだサスペンス「ケープ・フィアー」です。この映画は「恐怖の岬」のリメイク(原題は同じ)なのですが、私はオリジナルの方を観ておりません。観よう観ようとは思っていたのですが、何だかタイミングを逃してしまったのです。よって比較とかできませんのでご了承下さい。

この映画は確かEXテレビという番組で今野雄二さんが紹介していたのを観て、面白そうだと思ったのが最初だったはずです。サスペンスとして真っ当な映画で、ある意味スコセッシが本気でジャンル映画に手を出したということで話題になっていたと思います。あとハイビジョン合成を駆使しているあたりが話題にもなっていました。どの部分がそうかは私には分かりませんでしたが。

劇場で観てみると、これもまたかなりヒッチコックにオマージュを捧げているであろう濃いサスペンスでありました。タイトルデザインがソウル・バスだし、音楽もたまたまオリジナル版もヒッチコック映画でお馴染みのバーナード・ハーマンで、それをアレンジしているので、余計そういう印象を受けます。

話自体は単純なのですが、演技やカメラワークや演出があざとくて観ていてどっと疲れます。出所してきたデ・ニーロが自らを救えなかった弁護士を逆恨みして嫌がらせをしかけていくというのが物語の骨子です。あまりにデ・ニーロがキャラを作り込みすぎて、ちょっとユーモラスな域にまで踏み込んでいます。どう見てもおかしな人物であり、正統派サスペンスとしてはもうちょっと恐怖の対象は正常に見える部分があった方がいいと思うのですが、スコセッシ監督は今回は凝った映像とくどい演技で押したいようで、終止強烈な演出にこだわっています。

デ・ニーロの印象が強烈なので気付きにくいのですが、復讐される側のニック・ノルティ、ジェシカ・ラング夫妻の方も、清廉潔白とは言いにくい家庭です。と言うかなんかやけにリアルな感じがしました。ノルティは浮気してるし、娘のジュリエット・ルイスはそんな両親に嫌気がさしていて、デ・ニーロのような危険な匂いのする人物に惹かれる一面を見せます。ここのジュリエット・ルイスは小悪魔的な感じがよく出ていて素晴らしかったです。大して可愛いとは思えなかったのですが、末恐ろしい女優が出てきたなと思ったものでした。

少しずつエスカレートするデ・ニーロの嫌がらせに、ノルティも対抗策を取ろうとするのですが、必ず一枚上を行かれてしまいます。デ・ニーロに近付くなと警告すればそれが録音され、裁判で不利な証拠に使われたり、ならず者を雇って痛めつけようと思ったら返り討ちにされたり、です。しまいには探偵を雇って、撃ち殺そうと画策するのですが、ここでも計画を読まれて探偵は逆に殺され、家族はパニック状態に陥ります。

ついに車で脱出し、クルーザーを停めてある岬に行って過すことにします。だからタイトルが恐怖の岬なんですが、よく考えたらそこへ行く必然性ってあんまりないことに気付きました。まあいいですけど。そこまで行けばデ・ニーロも追ってはこまい、と思ったのでしょうが、すでにデ・ニーロは車の底に貼り付いていました。停まった車の下にカメラが下がり、へばりついているデ・ニーロを見せるのですが、何か人間でない生き物のような、本当のモンスターのように見えて不気味でした。この映画で一番恐ろしいカットかも知れません。と同時に、実はこの映画が怖かったのはここまでという気もします。

あまりの緊張状態の持続に私のスタミナが切れたということもあるのですが、クライマックスへ向けてのお膳立てで、ちょっと中だるみしてしまっているような気がします。おまけにクライマックスでも、それまでと同じようなくどいカメラワークに終止していて、ここまで来るとストーリーの方にのめり込んでいるわけで、演出過多が気になってしょうがありませんでした。

それでも見るべき所はちゃんとあり、ジェシカ・ラングの演技や、ついにデ・ニーロが怒りを爆発させるところ、またラストの殴り合いではノルティもまたデ・ニーロと同様の凶暴性を見せて、いろいろ考えさせる映画となっています。さすがにデ・ニーロの方が正しかったのではないかと思えるほどにはなっていませんが。

そんなわけでクライマックスの一番盛り上がっているところはちょっと醒めた感じで見てしまった私ですが、それでも全体としては好きな映画で、よく出来ていると思います。この映画は何度も見返して、いろいろ異常なところに気付いてニヤリと笑うような映画ではないかと思います。私も何度もDVDで、デ・ニーロがカメラの真ん前まで歩いてくるところとか、花火をバックにポーズを決めているところとか、映画館でのバカ笑いとか、ニック・ノルティがどアップで歯を磨いているところなどで、なんでこんな変なカットを撮るのだろう、と思いつつ楽しんでいます。

恋の時給は4ドル44セント

恋の時給は4ドル44セント恋の時給は4ドル44セント
(2001/01/25)
ジェニファー・コネリー

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ジェニファー・コネリーと言えばこの映画を外すわけにはいきません。「恋の時給は4ドル44セント」です。製作がジョン・ヒューズで、奔放な青春映画なのですが、まさにジェニファーのために作られたような映画となっています。先日書いた「フェノミナ」がある種屈折したフェチシズムを持った人向けだとすれば、こちらは健全な趣向の方向けと言えるでしょう。アメリカ映画ですし、女優の魅力の描き方がストレートです。どちらもジェニファーの輝きを見るための映画であることは同じですが。

ストーリーはあってないようなもので、ジェニファーが金持ちのお嬢様、主人公の青年がホラばかり吹いているいい加減な男という設定で、ひょんなことから深夜のショッピングモールでデートまがいの冒険をすることになって、そしたら強盗が現れたり…というような感じで、間違ってるかもしれませんがどうでもいいです。

ジェニファーは基本的に白のタンクトップで、豊かな胸の膨らみがハッキリ分かる露骨な衣装なんですが、不思議なことにそんなにイヤラしい感じがしません。これがジェニファーの一番の特徴なのですが、清純派的な印象とエロとが同居しているのです。この映画でも、エロく見えるのは自分がイヤラしい目で見ているからだ、これは決して狙ってエロくしているわけじゃないんだ、とつい思ってしまいます。でも狙ってエロくしているのは間違いありません。なんだかコインを入れて動く馬にまたがるシーンとかもあからさまで、ちょっとしたギャグの領域にまで行ってしまっています。

ジョン・ヒューズ関連の映画としてもそんなに出来のいい方ではなく、映画史的にも黙殺されてる作品ですが、ジェニファーのファンの間では伝説的な映画となっています。かく言う私もなんでこんな映画観たんだろう、と思い返すとジェニファーがエロいという話を噂で聞いたからだと思い出しました。ようするにそういう映画です。

このレビューを読んで観てみたいと思う方もいるかもしれませんが、くり返しますが面白い映画ではありません。ジェニファーの登場シーン以外は早送りして観てもいいくらいです。これはジェニファーのちょっと長いプロモーションビデオだと思って下さい。

ロボ・ジョックス

ロボ・ジョックスロボ・ジョックス
(2003/11/28)
ゲイリー・グレアム

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予想通り巷では「トランスフォーマー」が大ヒットしているようですが、本日はその20年近く前に作られた本格実写巨大ロボットバトルアクション映画「ロボ・ジョックス」を紹介します。

監督さんはスチュアート・ゴードン。そうです、「死霊のしたたり」や「フロム・ビヨンド」などのホラーで有名な方です。この人が日本の巨大ロボアニメが好きだったらしく、ああいうのやりてーよー、と言ったかどうか定かではないのですが、今はなきエンパイア・ピクチャーズで、チャールズ・バンド製作総指揮の元、念願かなって堂々ロボットバトルムービーを撮り上げたのでした。

しかしストーリーはあんまり覚えていません。というかろくなストーリーじゃなかったような気がします。主人公は巨大ロボのパイロットで、その世界ではロボット同士が戦う闘技場みたいのがあって、それでうんたらかんたら…、という感じでした。これではあまりに適当すぎるんで、あらすじを知りたい人はオールシネマオンラインとかに行って確認してみて下さい。

肝心のロボットバトルは、さすがにCGの無い時代ですので、今観るとちょっとキツいのですが、それでも巨大感はよく出ています。監督がこういうジャンルのものが好きらしく、随所にこだわりを見せます。特にバトル中、パイロットが外に出て、落ちている腕のところに逃げて、手動でロケットを点火してロケットパンチみたいに攻撃するシーンは感心しました(全くうろ覚えで書いてますが、あったよね? そんなシーン)。

それなりに迫力あるバトルシーンには満足するものの、未来を舞台にしたSFにしては、それ以外のシーンのセットとかがチャチくて、「しょせんはエンパイアか…」と落胆した人は私だけではなかったと思います。スチュアート・ゴードンもジャンル映画を撮る監督にしては、ドラマとかが撮れる人なのですが、さすがにこの映画ではその面での期待はできません。

でもそんな状況の中で、頑張ってこういう映画が撮られたということだけでも、私は嬉しくなってしまいます。ひいき目無しに一見の価値はあるでしょう。話のネタとしても観てみて損はない映画だと思います。
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