生まれてから今まで観てきた映画全部

タイトル通り、生まれてから今まで観てきた映画全部についての感想を述べたいと思います。

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業界の末端に携わっている映画好きです。名前の由来は「ナイトホークス」より、ルトガー・ハウアー扮するテロリストから勝手に頂きました。

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丹下左膳餘話 百萬兩の壺

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大河内傳次郎 (2005/01/01)
日活
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これは恐らく私が観た邦画の中でも、最も古い映画だと思います。「丹下左膳餘話 百萬兩の壺」です。私はいろいろ情報は知りませんが、とにかく面白いというどこかの記事を読んで、大学時代くらいでしょうか、衛星放送でやっていたので録画して観ました。

これ今から70年くらい前の映画ですよ。第二次世界大戦前の映画です。それでもこんなにテンポが良くて面白いなんてちょっとした奇跡を観ている気分でした。たいてい昔の映画を褒める際には、「昔にしては〜」という枕詞が心のどこかにつくものですが、この映画に関してはそんなものいりません。今日本で作られているコメディと称される映画の大半はこの映画にテンポの早さの面で、面白さの面で、痛快さの面で、恐らく負けてしまうと思います。普通は映画同士を比べたレビューはあまり書く気になれないのですが、この事実があまりに衝撃的で、そして今の邦画のふがいなさにあまりに憤慨して、書かずにはいられませんでした。映画というのは機械的な技術は進化しても、撮る人の技術は退化していってるんじゃないかと思います。

とは言うものの、この映画は原作者にいたく嫌われたそうで、そのせいか「餘話」とつけねばならなくなったそうです。それはそうでしょう。 泣く子も黙るチャンバラヒーローの丹下左膳にコメディをやらせてしまったのですから。いくらコメディとして完成度が高くても、いや、だからこそ問題なのかもしれません。

物語は、タイトルの通り、百萬兩の壺をめぐるドタバタ劇で、ここでの丹下左膳は何かの敵と戦うでもなく、後日談的にゴロゴロしてます。で、騒動に巻き込まれ、右往左往する姿が笑わせます。しかし決めるところはキチッと決めてくれます。子供の前で敵と会った時に、ちょっと目をつぶってるんだよ、と言うところは分かっていても痺れます。それほどチャンバラ自体はないんですが、カタルシスは充分にあります。

これは最近、リメイクされましたね。豊川悦司さんが丹下左膳を演じました。私はその予告をちょっとだけ観て、画面のあまりにフラットな明るさに幻滅して、スルーしてしまいました。でもいろいろな評を見ると、意外に悪くないという評判なので、そのうち観てみようと思います。
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